みなさんへのメッセージ
(順不同)
地域研究領域(2018年〜)
戸田 美佳子
10周年、おめでとうございます!
「私たちのことを私たち抜きで決めないで(Nothing about us without us)」。
南アフリカの障害当事者団体が用いたこの言葉は、世界の障害者運動のスローガンとなり、国連障害者権利条約にもつながりました。
多くの社会的課題を抱えながらも運動を前進させてきた障害当事者団体の声からは、そこに暮らす人々の力強さも感じさせます。
皆さんもぜひ世界と繋がるFGSで学んだ共感する力を、それぞれの現場で活かしてください。
幸あれ!
国際関係論領域(2018年〜)
鈴木 一敏
この特別なタイミングを皆さんと共有できることを、大変嬉しく思います。
創立10周年のまだ若い学部ですから、卒業生もみな若く、新しいことを学ぶのに忙しく、ずっと前を見て進んでいるのではないかと想像します。
こういう機会にふと振り返って感慨を覚えるとしたら、それはみなさん自身が努力を積み重ねてきたからこそだと思います。
20周年の時にまた振り返って、ずいぶん遠くまで来たな、と思えるように、明日からまた前を見て進んでいきましょう。健康で持続可能な最大限のご活躍を期待しています。
市民社会・国際協力論領域(2014年〜)
稲葉 奈々子
総合グローバル学部の同窓生の皆さん、
「学生の政治への無関心」。
この、世の中で言われている日本の若者についての現象が、総合グローバル学部の皆さんには、まったく当てはまらないことを、私が上智大学に着任した2015年以来、今日まで、驚きをもって実感してきました。
国際的にみれば、若者が社会問題に対して声をあげることは珍しくありませんから、社会の諸現象をグローバルな視点から捉えることのできる皆さんがそうであっても、不思議ではないのかもしれません。
それでも、環境破壊、原子力エネルギー、イスラエルによるガザ市民の虐殺、移民・難民の人権侵害、ジェンダー不平等、女性に対する暴力などをめぐって、不正義に抗議して声をあげることは、簡単なことではありません。
「意識高い系」と揶揄されながらも、ひるむことなくグローバルな正義を求めて発言する皆さんの存在ゆえに、私は上智大学にきてよかった、と、思う日々です。
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